
大きな損失を招く、小さな「運び屋」たち
ハエやネズミといった害虫・害獣にとって、畜鶏舎は理想の環境です。これらの害虫・害獣は、家畜・家禽に直接的被害をおよぼすだけでなく、各種病原体を運ぶ「運び屋」でもあることを忘れてはいけません。

畜鶏舎に潜む「衛生害虫」。
代表的な昆虫類
ハエ類、アブ類、ゴキブリ類、シラミ類、ハジラミ類、ヌカカ類、ノミ類、甲虫類など
代表的なダニ類
フタトゲチマダニ、ショクヒヒゼンダニ、ブタヒゼンダニ、ワクモ、トリサシダニなど
直接的被害
吸血による貧血、アレルギー性皮膚炎、ストレスによる発育阻害、汚卵などの商品価値低下
間接的被害
各種疾病の媒介:ウィルス性疾病・細菌性疾病・原虫病・寄生虫症など
ネズミは捕獲しにくく、防除がとっても難しい。

畜鶏舎内はネズミにとって、最適な棲家です。飼料の横取り・施設内の器物を損壊させたり、各種感染症を媒介したり、直接的にも間接的にも大きな被害をもたらします。
ネズミが媒介する主な疾病
サルモネラ症/口蹄疫/豚赤痢/オーエスキー病/トキソプラズマ症/ワイル病/コクシジウム病/大腸菌症/ニューカッスル病
まさに「ネズミ算」!脅威の繁殖力
種類・条件等で異なりますが、妊娠期間が約21日、1回に約6匹前後生まれると計算をすると、1ペアのネズミから1年後には約10,000匹生まれることになります。